統合医療学講座について

統合医療学講座と統合医療について詳しく説明します。

統合医療とは

個人の年齢や性別、生活環境、さらに個人が人生をどう歩み、どう死んでいくかまで考え、西洋医学、補完代替医療を問わず、あらゆる療法からその個人にあったものを見つけ、提供する受診側主導医療と定義しています。

当プログラム特任教授、統合医療の第一人者である川嶋朗は、

「よりよく生き、悔いのない、満足のいく人生を送る」
ための心得として、「人生の理想的な死とは何か」を考えるQOD(Quality of Death)を提唱しています。

カイロプラクティック
yoga
統合医療学講座聴講制度

Make a difference today

統合医療は本来の医療の在り方

本講座では、統合医療の理念を共有し、統合医療で用いられる伝統医療および補完代替医療の実践を俯瞰するためのプログラムを提供します。
本来の医療のあるべき姿を再認識し、課題解決型の医療を推進する医療人向けの生涯教育プログラムです。

  • 医療従事者(臨床家)と、患者(クライエント)との関係性を重視し[関係性]、
  • 全人に焦点をあて[全人的医療]、
  • エビデンスに基づいた情報と選択を提供し[科学的根拠]、
  • 適切な治療法やアプローチを活用するテイラーメイド医療[個別化]

以上が、統合医療の本来の医療のあるべき姿を示す基本的理念です。
つまり、統合医療とは、単なる近代西洋医学と補完代替医療の組み合わせではありません。
単なる組み合わせ(combination)ではなく、統合(integration)なのです。

今日の医療では、科学的根拠は当然であり、全人的医療や個別化、患者本位などが強調されます。
これらのキーワードは、大学病院や地域の拠点病院でも掲示されています。

一方、疾病構造が変化し、いわゆる難治性疾患や慢性疾患が増加した現在、近代西洋医学による標準治療だけでは、対処しきれない病態も増えています。
そこで、患者の価値観や環境も考慮した医療の提供が求められます。

統合医療の理念に基づく医療やヘルスケアでは、近代西洋医学の標準治療や先進医療に加えて、伝統医療や補完代替医療を選択肢として考慮するという特長があります。

米国ではメインストリームの医学

米国では、統合医療がメインストリームの医学・医療における基本的な理念として確立されました。
欧州では、近代西洋医学の標準治療に加えて、補完代替医療も用いられています。
しかし、日本では、統合医療について、知識不足や誤解に基づく発言が散見されます。

Why study at graduate school?

統合医療、高度教育の役割

人生100年と言われる超高齢社会において、いかに健康を維持するかということが求められています。

また身体だけでなく心や精神が健康であるためには、西洋医学だけでは不十分です。その問題を認識した医師たちによるCAM(Complementary & Alternative Medicine:CAM)への取り組みが国際的にみられますが、定義や内容に関し、千差万別で現場に混乱を生じています。

統合医療では、近代西洋医学に加えて、さまざまな伝統医療や補完代替医療の実践的な知識が求められます。

すでに、個別の医学や医療については、それらを習得し、関連した国家資格を得るための高等教育機関は数多く設立されてきました。

また、日本において伝統医療である漢方医学は、文部科学省コアカリキュラムに含まれるようになり、大学医学部で講義が組まれています。

しかし、一方で国際的に治療効果が認められているアーユルヴェーダやカイロプラクティックは無視されています。

統合医療としてはこれら手技も取り入れて概念の整理をし、個人ごとに健康長寿を達成できるプログラムの研究が必要です。

統合医療学が確立すれば、患者さんと医療従事者の関係が大きく変化するでしょう。患者さんが人間的に疎外されることなく、患者さんの不安によりそい、心のケアもふくむ真に求められる医療を実践することができます。

医療における複数の理論や学派が相争うのではなく、多様性を認めつつ対話を重ねながらお互いを高めていくための方法論が確立されます。

日本で医師免許を持っている人は、漢方、鍼灸を含め、いかなる治療も患者さんに行えるように制度上なっていますが、実際にできるものはほとんど皆無といってよいです。

鍼灸大学などで学び直すことは可能ですが、現在の保険診療体制のもとではコストを考えても現実的ではありません。

また、「病院にいくほどではないけれど、不調がある」と感じている患者さんが選択する多くは、カイロプラクティックやアロマセラピー、アーユルヴェーダなどの療法であり、高い志とやりがいを持って取り組んでいる施術者はたくさんいます。

しかしながら、その質や教育も玉石混交としており、患者さんの安全が保証されないことが、西洋医学の医師たちの信用を欠いている原因にもなっています。

やはりキャリアアップの形で大学院の教育を提供し、正しい統合医療の知識を有する専門家を育て、連携できる環境をつくる必要があると私たちは考えました。

当大学院は、実体験を含めて実践的な統合医療を教え、ホリスティック医療を普及させ、未病を治して健康長寿を達成し、スピリチュアルな対応を含んだ患者さんの満足する治療の提供など、新しい医療現場を担えるエキスパートを育成する点で社会の要望を満たしています。

統合医療に基盤をおいた包括的医療を実践することによって、現在の日本が直面している医療に関するさまざまな問題の解決につながると考えます。

日本を牽引する統合医療チーム

まったく新しい、医療のカタチ

統合医療を実践する
エキスパート育成

学ぶ・繋がる・貢献する

01.
学ぶ
02.
繋がる
03.
貢献する
統合医療学講座のエキスパート育成

学ぶ

大学院レベルの質の高い統合医療を学び、修了書を取得しエキスパートとしての知識を高める

日本には補完代替医療に従事している人がたくさんいます。また、補完代替医療従事者は他の療法にも興味関心を持つ傾向があり、実際に複数の療法を併用されたり知識をお持ちの方は多いようです。

しかしながら、これまでは多く存在する魅力溢れる補完代替医療のすべてを学ぶ機会がありませんでした。
もちろん、各分野のスペシャリストになるためには長い経験とスキルが必要になりますが、なにかひとつの専門を軸にして、他の療法をその軸に取り入れている方が多いのではないでしょうか。

この講座をを受講することによって、今のあなたの仕事を軸に、30種類以上の補完代替医療の概要を理解し、必要な患者さんへ最適なケアをご提案することができるようになります。

つまりこの講座の到達目標は

各科目(各種療法)の統合医療における役割や意義が理解できる
統合医療の理念に基づく全人的・個別化医療の実践において、各科目(各種療法)の臨床的意義(エビデンスの現状)や課題が理解できる
(統合医療的アプローチを求める)いわゆる難治性疾患や慢性疾患を有する患者さんやクライエントに対して、「統合医療コーディネーター」としての役割を果たすために、各科目(各種療法)を理解し、説明できる

このような統合医療を担う人材の育成です

繋がる

コメディカルの他業種のエキスパートと連携し、相談・紹介ができるようになる

国内の現状では、多くの民間療法を含む補完代替医療が存在しながら公的な横の繋がりはありません。そのため、狭い分野での偏った知識や見解により、患者さんへ最良のアドバイスができなかったり、自分の療法がベストであると主張する人も少なくありません。

ですが、正しい統合医療を行うためには、偏った独断的な見解や判断ではなく、常に患者さんにとって最良のケアをご提案していくことが必要です。

あなた自身がすべての療法のエキスパートになる必要はなく、ご自身の専門性を高めながら他の療法の専門家と繋がり、患者さんに付加価値と安心感をご提供できるようになります。

貢献する

多様性や価値観を大切にした患者さん主導の統合医療で健康寿命を延ばし、幸せな社会を実現する

統合医療の貢献

超高齢社会の日本ですが、医療の発達により寿命は延びているものの、自立して生活することができる健康寿命は男女共に70代です。

西洋医学だけでは不十分です。西洋医学は病気になった人の治療はできますが、健康を維持するためのケアはできません。

日本において、アロマセラピーやカイロプラクティックが民間で人気なのは、人々が「薬や手術が必要にならないように健康を維持したい」「病院で異常なしと言われ途方に暮れていたけれど、良くなった」という人がたくさんいるからです。

統合医療を広めることは、日本の国民一人一人が自立して生活し、日本の介護や医療の負担を軽減することに繋がります。

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